あなたは医薬品情報を調べるとき、何を使いますか?
「この薬ってどんな薬理作用だっけ?」
「この薬の相互作用大丈夫かな?」
こんなとき、薬剤師が一番始めに手に取るのが添付文書ですよね。
添付文書は医薬品の情報が簡潔にまとめられています。
製品と一緒に同梱されているため、手に取りやすくすぐに閲覧することができるのもメリットの一つです。
*2021年8月以降は、薬機法改正により同梱することが原則廃止となっています。
*アプリ「添文ナビ」でバーコードや二次元コードを読み取って電子版添付文書を閲覧する。
とは言っても、すぐに添付文書を手に取ることができない場面も多いですよね。
例えば、
- 薬局外にいる場合
- 添付文書が手元にない場合
ってありますよね。
さらに電子カルテ内の「医薬品情報」での閲覧でも化学構造や薬物動態のグラフが載っていないことがあります。
Web上でPMDA等にアクセスしなくてはいけない場面があります。
この記事を読むと、誰でも一瞬で医薬品情報を手にする事ができます。
ぜひ最後まで読んでいただき、参考にしてもらえるとうれしいです。
「ヤクチエ添付文書」が最強!
そんなときにおすすめなのが添付文書検索アプリ「ヤクチエ添付文書」です!
ヤクチエ添付文書はリクナビ薬剤師が運営するサービスで完全無料で利用できるアプリです。
ちなみに、リクナビ薬剤師では「ヤクチエ添付文書」以外にも「ヤクチエ検査値」、「ヤクチエ早見表」など薬剤の日常業務に役立つアプリを公開しています。
このアプリを使うメリットはなんと言っても、
「ヤクチエ添付文書」アプリを開くとすぐに添付文書を検索できることです。
アプリを開くとすぐに検索窓が表示されます。
この素早さに気持ち良さすら感じてしまうほどです。
実際の使い方を解説!
医薬品名(販売名、成分名)からの検索はもちろん、識別コードからの検索もできます。
識別コードから検索できるので持参薬の鑑別にも役立ちます。
メニューバーには以下の検索メニューがあります。
- 販売名/成分名検索
- 識別コード検索
- お気に入り
- 検索履歴
検索窓に入力していくと該当する薬剤名が出てきます。
2文字から検索してくれるのはありがたいですね!
入力していくにつれて候補となる薬剤のリストを出してくれるのですぐに探してる薬剤を調べることができます。
検索してみよう!
例としてアムロジピンを検索してみます。
「あ」と打った時点では候補は表示されませんが、2文字目を入力すると該当薬剤の候補が挙げられています。
薬剤名の入力は医療現場において3文字検索が基本なので、3文字まで入力する方が多いと思います。
しかしフリック入力する際は2文字でも候補が挙がるのは検索の効率化には一役買っています。
薬剤情報を見てみよう!
検索結果から見たい薬剤を選択します。
以下の項目が表示されます。
- 一般名
- 薬効分類
- 薬剤コード
- 製造販売元
- 薬価
- 一包化
- 分割・粉砕
特に業務中に参照するのにおすすめの項目は、「一包化」、「分割・粉砕」の項目です。
製剤によっては徐放性をもたせたため粉砕できない薬剤、吸湿性で一包化ができない製剤などがあります。
ヤクチエ添付文書を使うことで簡単に素早く一方化や分割・粉砕の可否を判断することができます。
これらは参考書籍も多数出版されているので、職場に1冊は参照している書籍があると思います。
しかし、素早く調べるにはこのアプリを活用しない手はありません。
目的の薬剤を選択すると、表示される情報は下へスクロールして探すことになります。
しかし効率化を考えるとスマートではないですよね。
右側には便利な7つのアイコンが並んでいます。
- 目次
- 禁忌
- 副作用
- 全文検索
- 同成分
- フォントサイズ
まず上から3つは遷移アイコンです。
目次は添付文書に記載されている項目の箇所に素早く遷移します。
重要となる禁忌や副作用は別にアイコンが設定されており、タップするだけですぐに該当する箇所へ遷移することができます。
全文検索では添付文書内に記載されている文章から検索できます。例えば「半減期」と入力すると、薬物動態の項目の半減期が記載されている箇所へ遷移します。
同成分のアイコンは先発品、後発品の同成分の製剤を検索することができます。
PDFは実際の添付文書をPDF形式で閲覧できます。薬剤師にとっては1番見慣れている形式ですね。
PDFでは化学構造やグラフデータを確認ができます。
惜しいところ
ぽんずがiPadでヤクチエ添付文書を使っていて「惜しいな」と思ったところが2点あります。
ちょっと気になる点、こうして欲しいなという点を願望を交えて紹介します。
①インタビューフォームもみたい!
インタビューフォームとは、
IFは「添付文書等の情報を補完し,医師・薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な, 医薬品の品質管理のための情報,処方設計のための情報,調剤のための情報,医薬品の適正使用の ための情報,薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書として, 日病薬が記載要領を策定し,薬剤師等のために当該医薬品の製造販売又は販売に携わる企業に作成 及び提供を依頼している学術資料」と位置付けられる。
*医薬品インタビューフォーム利用の手引きの概要 -日本病院薬剤師会- (2020年4月改訂)より
要するに添付文書より詳しい情報が記載された医薬品解説書です。
各種試験結果や情報の根拠が書かれているため、一歩踏み込んだ情報が必要な場合に参照する情報源です。
これもアクセスするのに手間がかかるので、【ヤクチエ添付文書】で簡単に閲覧できると良かったかと思います。
Webへのリンクを載せるだけでも良いので一発でアクセスできる仕組みを入れてもらえると嬉しいですね。
②ノート機能があれば完璧!
これはほぼぽんずの願望です。
iPadとApple Pencilを用いてメモやマーカーを書き入れる要素があるとなお素晴らしいアプリになるのではないかと思います。
手書きメモ以外にも付箋を貼ったり、メモとしてテキストを打ち込めたりできると良かったと思います。
もともとスマホでの使用を想定していたと思います。
しかし調べたことを「覚える」「復習する」ことをサポートしてもらえるとアプリ活用の幅が広がると思います。
まとめ
どうでしたか?
今回の紹介ではiPadの画面でお見せしていますが、もちろんiPhoneでも利用可能です。
このアプリを活用する事で、まるですべての添付文書を持ち歩いている、そんな錯覚にすら感じます!
「ヤクチエ添付文書」は薬剤師必須の添付文書検索アプリです。
情報を扱う薬剤師だからこそ、IT、電子機器を活用して効率よく業務を進めていきたいですよね?
ぜひダウンロードしていただき、このアプリのUIや使い心地を体験してください!
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